10+1を読んで

今日は日曜出勤のかわりにお休み。免許を書き換えに行ったり部屋の掃除をしたり、10+1を読んだりした。hriから話を貰った時はいまいちよく解らなかったけれど、まとまって読み進めるとおぼろげにグランディングかぁと納得。その中で、虫の目・鳥の目の記述があって、確かに地図を読むときは鳥の目だなぁと言われてみれば思うんだけれど、実際何故だかそういう風に思った事は一度もなかった。確かにgooglemapsやらカーナビでは、幽体離脱で俯瞰した景色、という感覚はあって、違和感はないんだけれど、地図はあくまで地面であって、言われるまでぜんぜん空まで飛んで見渡している、という意識が欠如していた。なんでだろう。
ちょっと考えてみたんだけれど、あくまで地図は地面の図であって、そこに立った時に広がる景色を想像する「図面」のような感じ、とでも言えばいいのだろうか。図と現実がラップしない、というか。だから1/25000の地形図も地下鉄の路線図もある意味同じで、飛行機から眺める景色から地図を思い起こすことはないのです。たぶん。
そんなことを「ああ」とか思いながら読み進むと、佐々木さんが「東京スキーパーク」という文章を書かれていた。インラインスケートを履いて東京を滑走する、というもので、僕も昔こんなことしてたなぁ、と資料を引っ張り出してみた。
僕が大学院の1年の時だからかれこれ7年ぐらい前。東京のデータを集めた本を作ろう、という企画のもと「KSBmap Project」なることを学校のレポートも書かずにセコセコやっていた。これはその頃大ブームになったキックボードの為の地図を作る!というもので、原宿のある街区をストップウォッチ片手にキックボードに乗ってぜーんぶ往復してタイムを計測し、行きと帰りのタイム差の比率から勾配を無理矢理出して、舗装のテクスチャーのラフ度もプロット。ここからあそこまで気持ちよく走れるリコメンドルートをフューチャーする!という企画だった。ウラコンセプトとしては、都市の微地形を記述する、というもので、どういう基準でキックすべきだとか単位を作るとか、結構一生懸命やっていた。懐かしい。結局出版の話は立ち消えて、サーベイも途中で中途半端に終わってしまったんだけれど、ちゃんとやっておけばよかったなぁと今になって思います。
そのマップが荒い画像しかないけれど、出てきたので載せてみます。


タイムのプロット図

勾配のプロット図

テクスチャーのプロット図

サーベイの手描きの資料はあるんだけどなぁ。もう舗装のプロットは変わってるんだろうなぁ。